20代・30代の若い世代は、出世などキャリア重視の働き方よりも「自分らしく働く」生き方を重視しているのではないでしょうか。この記事では自分らしい働き方のメリット、20代・30代から始めたい貯蓄・投資のコツなどを紹介します。
- この記事でわかること
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- 自分らしく働くことのメリット
- キャリア重視で働くときの注意点
- 自分らしく働きながらお金も管理するポイント
- 20代・30代から始めたい貯蓄・投資のコツ
イマドキ20代・30代はキャリアより自分らしさ重視?
従来は会社で出世をすることを目指す人が多い時代がありました。ところが近年は「出世には興味がない」「キャリアアップよりも自分らしく働くことが大切」という人が、20代・30代を中心に増えていますよね。
下記のような理由から、自分らしく働くことが大切だと考える人もいます。
- 自分らしく働くことが大切な理由
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- ストレスが少なくなる
- 仕事に義務感だけではなく、やりがいや楽しみを見出せる
- 仕事とプライベートのけじめをしっかり付けられる
- ワークライフバランスが整い、QOLが上がる
- 自分軸で生きることができ、自己肯定感が上がる
- 好きなことや心地よいことを追求できる
- 自分を抑圧したり嘘をつくことが少なくなる
- 自分自身で選んだ選択に責任感を持つことができる
今の時代は、義務感から仕事をやるのではなく、「仕事が好き」「楽しいから仕事をしている」「仕事に夢中になれる」という価値観が重視されることが多いでしょう。「社畜」という言葉が流行した時期がありましたが、ポジティブな気持ちで仕事に向き合うことの意義が見直されており、自分らしさを保ちながら働くことを目指す人が増えています。
これは仕事で心を病む人が増えてきていることも関係しているかもしれません。会社の価値観に合わせて自分を変えたり、上昇志向の価値観に無理に自分を当てはめたりすることで、心のバランスを崩す人もいます。
一方で、「自分らしく生きる」「自分らしく働く」ということは、選んだ道に責任を持つことも必要。しっかりと自分で選んだ人生を歩んでいる、という感覚を強く持てるのも、自分らしさを持つことの大きな意義でしょう。
キャリア重視の働き方のデメリットとは?
出世を目指し、キャリア重視で働くことは悪いことではありません。収入が増えたり肩書に応じて裁量権が大きくなるなど、メリットも大きくなります。転職するときも、ハイクラス転職やスカウトのチャンスも増えるでしょう。
しかしキャリア重視の働き方には、こんなデメリットが考えられます。
- キャリア重視のデメリット
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- 残業が多くなり、プライベートの時間が取りづらくなる
- ポジションが上がるにつれ、責任やストレスも増す
- 競争環境に身を置くため、緊張しやすい
- 自分の意見より、上司の意向を最優先しがちな傾向がある
- 出世するための行動と自分のやりたいことが合わないことがある
- 希望通りのキャリアが叶った後、次の目標ややりがいが見つからない
キャリア重視の働き方では、仕事で結果を出すために残業が増える傾向が見られます。するとプライベートの時間が確保しづらくなり、ストレス発散の時間や家族とのコミュニケーションが減ってしまうことも…。
出世するということは、管理職としてチームやプロジェクトをまとめることになります。担当する業務の幅が広くなると同時に、負うべき責任や付随するストレスも増加することが多いでしょう。
管理職へキャリアアップするためには、限られたポジションを獲得する必要があります。時には仲の良い同僚と競争しなくてはならず、職場がリラックスできる環境ではなくなる可能性もあるのです。
出世するためには、自分の意見を押し殺す必要がある職場もあります。もちろん、自分の意見を主張することが評価される職場もありますが、キャリアアップのためには複雑な人間関係を上手に乗り切ることも求められます。
キャリア重視でがむしゃらに頑張り、希望通りのキャリアプランを叶えたものの、気が付くと「自分が本当にやりたいことは何だろう」「自分が好きなことはできていない」と後悔する人もいます。
自分らしさを失うとモチベ低下やメンタルの不調も…
自分らしさを失った場合、ストレスが増えたり自己肯定感が下がったりすることがあります。すると、仕事に対するモチベーションが下がる、メンタルが不安定になる、などの状況を招くことも。
安定的に働くためにも、自分らしさを保つことが大切です。だからといってキャリアがまったく重要でないわけではありません。プライベートを充実させたり、ライフプランを叶えていくためにはお金も必要ですよね。
自分らしさを大切にしながらお金の不安を解消するためには、どんなことを実践するのが良いのでしょう。
20代・30代から始めたいQOLが上がる貯蓄&投資
自分らしく働きたいけど、お金のこともしっかりと考えていきたいという20代・30代は、貯蓄と投資について考えていきましょう。
【QOLが上がる貯蓄】貯蓄用口座を作る
給料を支給される口座とは別に、貯蓄用口座を作りましょう。貯蓄用口座は基本的にはお金を引き出しません。「〇〇のために貯蓄する」など、貯蓄の目的に応じてその口座からお金を使うことはあっても、日々の生活のためのお金は貯蓄用口座からは引き出さないようにします。
自動的にお金が貯蓄用口座に入金されるという流れを作るのがおすすめです。銀行の自動送金を利用すれば、毎月自分でお金の出金・入金をする手間が省けますよ。
【QOLが上がる貯蓄】会社の財形貯蓄制度を活用する
会社が「財形貯蓄制度」を設けている場合、活用して貯蓄しましょう。財形貯蓄制度とは、給与から一定の金額が天引きされ、事業者から金融機関に送金する制度です。自分でお金の管理をすることに慣れていない人、貯蓄を面倒くさがってしまう人、手続きを会社にお任せしたい人におすすめです。
【QOLが上がる貯蓄】ふるさと納税など節税も並行
「貯蓄=お金を貯める」ことですが、節約や節税も並行して行うと効率的です。たとえば「ふるさと納税」は、自治体に寄付ができる制度で、寄付金のうち2,000円を超える部分について、所得税の還付、住民税の控除が受けられるのがメリットです。寄付の返礼として、その自治体の名産品を贈ってもらえるなど、節税しながら楽しみを味わうことができます。
【QOLが上がる投資】少額からなら積立NISA
20代・30代の人は、投資にかけられる金額が少ないこともありますよね。その場合は少額から始められる積立NISAという方法があります。最低100円から始められる積立NISAは、積立金額を変えることもお手軽です。無理のない範囲で、長期的な投資を始めてみたい人は積立NISAについて勉強をしてみましょう。
【QOLが上がる投資】勉強してから株取引
「投資といえば株取引!」というイメージを抱いている人がいるかもしれません。ですが投資はしっかりと勉強をしてから始めるのが安心です。株取引の基礎知識やメリット・デメリットを知らないまま始めても、リスクが高い株に手を出してしまい大きな損をする可能性も。書籍やセミナーなどで情報収集をしつつ、少額から始めるのが初心者におすすめでしょう。
【QOLが上がる投資】スキルアップで自己投資
キャリアはあまり重視していないという人は、社内キャリアだけを考えるのではなく、もう少し視野を広げてみましょう。副業やパラレルキャリア、趣味を通したやりがい達成など、さまざまなキャリアプランやライフプランを描けます。自分のスキルを磨く必要があります。
お金の貯蓄や投資も大切ですが、ときには自己投資としての支出をすることも大切。社会に必要とされる自分になることで、より自分らしく輝けることができるでしょう。
おわりに:自分らしさを大切にしつつ、お金の管理をしっかりしよう
働き方に関する価値観はさまざまですが、自分らしさを大切にしたい人もマネープランはしっかりと考えましょう。貯蓄や投資を実践し、自分にとってのQOLも上げていってくださいね。
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