仕事のミスや人間関係で落ち込んだり悩んだりすることは誰にでもあるものですよね。彼氏や彼女、夫婦などパートナーが仕事で落ち込んでいるとき、どんな風に接するのがよいのでしょう。
この記事では、大事な人が落ち込んでいるときの話の聞き方、慰めるときのコツ、励ましに使いたい言葉などを紹介します。
- この記事でわかること
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- 恋人や夫婦向け・相手を励ます言葉
- 落ち込んでいるときに好きな人にしてほしいこと
- 落ち込んだ気持ちが前向きになる気分転換方法
- 受診の目安にしたいうつ病セルフチェック
恋人やパートナーが悩んでいるときの対応
仕事で悩んだり落ち込んだりしているとき、彼氏や彼女、夫婦のパートナーにどんなことを求めるのでしょう。恋人やパートナーにしてほしいことには下記のようなことがあります。
- 普段通りに接してほしい
- そっとしてほしい
- 話を聞いてほしい
- 気分転換に一緒にしたい
相手が普段通りに接してほしい、そっとしてほしいタイプの場合は、無理に話を聞き出そうとするのはおすすめできません。相手に元気が出るのを待ちつつ、相手が好きな料理を作るなどさりげない気遣いをしてみましょう。
話を聞いてほしい、気分転換を一緒にしたいタイプへの接し方は、次章以降を参考にしてください。
仕事のミスなどで落ち込んでいるときの慰め方
仕事でミスをしてしまったり人間関係がうまくいかなかったり、仕事の悩みは誰でも抱えるものです。仕事で落ち込んでいるときに話を聞いてもらいたいタイプには、下記のような接し方がおすすめです。
- 「なんでも聞くよ」と相手が話すきっかけを作る
- 恋人やパートナーが落ち込んでいるとき、「何かあったの?」「なんでも聞くよ」と悩みを話すきっかけ作りをしてあげましょう。相手が話をきいてもらいたいタイプの場合、安心して悩みを打ち明けられます。
- 相手の話を否定せずに話を聞く
- 落ち込んでいるときは話を聞いてもらうだけで心が落ち着くことがあります。話に耳を傾け、話の内容には否定しないようにしましょう。
- 「〇〇は頑張っているよ」と褒める
- 落ち込んでいるときは自信を失ったり自分に対して否定的になりがちです。相手がそんな状態になっているときは、「〇〇は頑張っているよ」「大変だったね」と褒めたり認めてあげたりしてください。
- 「私は〇〇の味方だよ」と安心させる
- 仕事の悩みの大半を占めるのが、職場の人間関係です。職場で孤独を感じていたり、居心地の悪さに悩んでいる人は、とても心細くなっています。そんなときは「あなたの味方だよ」ということを伝え、安心してもらうのがおすすめです。
- ハグなどスキンシップをしながら話を聞く
- 落ち込んでいるときは、恋人やパートナーに甘えたい人もいます。ハグをしたり頭を撫でたり、スキンシップをとってみましょう。
仕事を頑張りたいときの励まし方
仕事で落ち込んだり悩んだりはしているけれど、「もっと頑張りたい」と前向きな気持ちを抱いている人に対しては、次のような対応をしてみましょう。
- 「あなたなら大丈夫」「きっとうまくいくよ」とポジティブな言葉をかける
- 不安なときはネガティブな気持ちになりがちです。頑張りたい人の背中を押す「あなたなら大丈夫」「きっとうまくいくよ」と安心させる言葉をかけましょう。
- 「何か手伝えることはある?」と協力したい気持ちを伝える
- これからもっと努力したいという人には、協力したいと言ってみましょう。仕事のアシストは難しくても、家事分担の見直しなどでサポートできることもあります。
- 「応援するよ」と勇気づける
- 応援してくれる人がいると、前に進みやすくなります。大事な人からの励ましの言葉は力になりますので、是非勇気づけてあげましょう。
- 「頑張り過ぎないでね」とやさしく励ます
- 恋人やパートナーがすでに十分頑張っていると感じたり、疲れているように見える場合は、「頑張り過ぎないでね」と一声かけるのもおすすめです。頑張らなくてはいけないと思いつめると、疲労が蓄積し心身に負担がかかります。
恋人・パートナーに気分転換してもらう方法
落ち込んでいるときや悩んでいるときは気分転換したいタイプの人には、次のようなリフレッシュを提案してみましょう。
- テーマパークなど非日常感を味わえるデートをする
- 気分転換したいなら、非日常空間で楽しい時間を過ごすのがおすすめです。テーマパークで思いっきり遊ぶと落ち込んでいる気持ちも吹き飛びますよ。
- 公園など自然を感じる屋外でリフレッシュする
- 木や池など自然が豊かな場所に出かけると、気持ちがやすらぎます。公園でピクニックやバドミントンをしたり、ドライブがてら山や湖に出かけましょう。
- 相手が行きたがっていた場所に連れていく
- 相手が行きたいと言っていたけれどまだ行ったことがない場所があるならば、その場所へ連れて行きましょう。自分の言葉を覚えていてくれたこと、願いを叶えてくれたことで喜びが倍増されます。
- 美味しい食事を食べる
- 落ち込んでいるときは食欲がなくなる人もいます。そんなときは美味しい食事や好物を一緒に食べましょう。手作り料理も相手に喜んでもらえますよ。
- お酒を楽しむ
- お酒が好きな恋人やパートナーであれば、ゆっくりとお酒を楽しむのも気分転換になります。飲み過ぎは禁物ですので、楽しく飲める範囲にとどめておきましょう。
- プレゼントを贈る
- 気持ちを言葉で表現するのが苦手な人、一緒に出かける時間がない人は、プレゼントを贈るのもおすすめです。高価なものである必要はありません。喜んでもらえるプレゼントにメッセージや手紙をつけると励ましの気持ちが伝わります。
- マッサージする
- スキンシップの一環として、マッサージをしてあげるのも喜ばれます。特に仕事を頑張っている人であれば、目や肩、腰などに疲れがたまっているでしょう。
落ち込んでいる恋人・パートナーへのNG対応
仕事で落ち込んでいる恋人やパートナーにしない方がいいNG対応もあります。
- 相手を傷つけるNGな慰め方
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- アドバイスのつもりで自分の意見を押し付ける
- 話を自分の悩みにすりかえる
- 自分も落ち込んでしまい、暗い雰囲気になる
- ずっと無言で話を聞く
- 相手の悩みを茶化す
辛い気持ちを聞いてほしいだけという人もいます。よかれと思ってアドバイスをし過ぎると、相手が素直に悩みを打ち明けられなくなります。
相手の話を聞いていたつもりが、「私もね」「僕だって」と自分の話を始めてしまうのも避けましょう。相手の話にしっかりと耳を傾けるのが大切です。
話を聞いているうちに自分も暗くなってしまうと、相手は「悪いことをしてしまった」「迷惑をかけた」とさらに落ち込んでしまいかねません。話を聞いているときは共感しつつ、明るい雰囲気を保ちましょう。
同様に、どんなことを言えばいいかわからず無言で話を聞いていると、相手は不安になってきます。「あなたの話を聞いていますよ」ということを伝えるには、相槌を打ったり相手の目を見るのがおすすめです。
反対に、「何か言わなければいけない」「元気づけなくてはいけない」と思うあまりに、相手の話を茶化すのも危険です。真面目に話を聞いていない、面倒くさがっているという印象を与えてしまいます。喧嘩に発展するおそれもあるでしょう。
恋人・パートナーがうつ病かもしれないと思ったら
仕事の悩みや疲れで落ち込んでいる場合、うつ病を発症している可能性があります。恋人やパートナーに下記のような特徴がみられたら、うつ病かもしれません。
- うつ病のセルフチェック
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- 体がだるく、疲れやすい
- 気持ちが沈んだり落ち込むことがある
- 首や肩のこりがひどい
- 頭痛がしばしば起きる
- 胸の痛みを感じるようになった
- 食欲がなくなった
- よく眠れない、眠りが浅い
- 騒音や光が気になるようになった
- 以前と比べて表情が暗くなった
- 以前は興味がったことがつまらなく感じる
- 仕事に集中できない
- 仕事のミスが増えた
- 遅刻や早退が増えた
- 家事を失敗したり忘れることが増えた
落ち込んでいる状態が長く続き、上記の特徴に当てはまる場合は、まず無理をさせないようにしてください。いきなり「あなたはうつ病だよ」と伝えると相手をびっくりさせてしまうこともありますので、「あなたが心配だ」と伝えつつ専門医の受診をすすめてみましょう。
また、厚生労働省による働く人のメンタルヘルスポータルサイト「こころの耳」では、「5分でできる職場のストレスセルフチェック」が公開されています。
このセルフチェックをしてみると、仕事でストレスが溜まっていないか男女別の簡易チェックができますので、うつ病による病院受診の参考にしてみてください。
おわりに:恋人やパートナーなど大切な人のピンチを見逃さないで
落ち込んでいるときは、話を聞いてもらいたかったりそばにいてほしかったりするものです。大変なときに力になることができたら、絆が一層強まります。今回紹介した対応法を参考に、大事な人のピンチに寄り添ってみてくださいね。
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