「場を盛り上げる会話が苦手」「話が弾まない」など、口下手な性格に悩んでいる社会人は少なくありません。ですが、口下手さんには強みや長所もあるはず。この記事では口下手な人の長所と短所、会話への苦手意識を克服する方法などを解説します。
- この記事でわかること
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- 口下手さんが持っている強みや長所
- 口下手さんが抱えやすい悩み
- 楽しく会話するためのポイント
シャイで人見知り?口下手な人の特徴
トーク上手な人がいる一方で、なかなか会話には入れない口下手な人もいますよね。口下手さんには次のような特徴が見られます。
- 口下手な人の特徴
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- 口数が少ない
- 雑談が苦手
- 話すテンポがゆっくりめ
- 口が堅い
- 責任感が強い
- 頭の中ではいろいろ考えている
- シャイ・人見知り
- 自信がない
口数が少なく、大人しく見られがち
口下手さんは、会話では聞き役に回ることが多く、積極的にトークを繰り広げることは少なめ。話すときもひと言一言ゆっくりと会話する傾向が見られるでしょう。「大人しい」「落ち着いている」という印象を抱かれることがあります。
口が堅い=信頼大!
トーク上手な人は気さくでオープンなところが魅力ですが、ついしゃべりすぎて失言をするのが難点。その点、口下手さんは機密情報やここだけの話を漏らす心配がほとんどありません。口が堅い人には自然と信頼も集まってきます。
人見知りだけど、親しくなると饒舌なことも
シャイで人見知りなことが原因で、口下手になってしまう人もいるでしょう。このタイプは、気心の知れた家族や友人、同僚が話し相手であれば饒舌になることも。
口下手なことのデメリットやトラブル
口下手なことは必ずしも悪い特徴ではありません。ただし口下手なことが原因でトラブルを招くことも考えられます。
言葉が足りない
言葉のコミュニケーションは仕事において欠かせません。たとえば書類のミスを指摘するとき「間違っています。直してください」と、ミスや要求だけを伝えるとつっけんどんな印象に。
「書類のルール上、このままだと受理されないんですよ~」など、説明がひと言あるだけでも相手は話を受け入れやすくなります。「忙しいところすみません!」など、言葉のワンクッションがあるかないかでは、仕事の進み具合にも違いが出てくるのです。
誤解が生まれる
口下手さんは「何を考えているかわからない」「機嫌が悪そう」「ノリが悪い」と勘違いされることもあります。また、せっかちさんとの会話では「こういうことだよね?」と、口下手さんが話している途中に話を切り上げられてしまい、行き違いや誤解が生まれてしまう……というケースも。
勘違いや誤解を解くためには説明が必要ですが、口下手さんは上手に説明できず、いつまでも誤解されたままというおそれも出てきます。
親しくなれない
口下手さんは、もっと伝えたいことがあってもなかなか言葉にするのが上手くいきません。シャイで引っ込み思案なタイプの場合は、人と親しくなるまで時間を要します。
口下手な人の長所や向いている仕事
口下手さんは、軽はずみな失言をしない、おしゃべりが興じての情報漏洩の心配が少ないことが長所です。長所を活かせる職種や業界はたくさんあります。
人事部は口が堅い人でないと務まりません。人事異動などは社内の人間相手でも軽々しく話してはいけない情報です。口下手さんだからこそ、しっかりと情報管理できるでしょう。
カウンセラーやアドバイザーは、相談者の悩みに寄り添うスキルが求められます。口下手さんは聞き上手なことも多いので、悩みを聞いて改善法をじっくりと考える仕事は向いているでしょう。
口下手な人はセールストークが苦手で営業に向かないというイメージがあるかもしれませんが、そうとは限りません。口下手さんは、誠実に自社の商品やサービスのことを説明したり、取引先の悩みを傾聴したりすることが得意。信頼を勝ち取ることは十分にできます。ただしスピード感が求められる商談では、口下手さんの良さが発揮できないケースもあるでしょう。
短時間でたくさんのお客様に対応しなければいけない接客・サービス業の場合も、商品説明がスラスラと口から出てくるようにトレーニングに力を入れる必要があるでしょう。
口下手さんがコミュ力を上げるポイント
口下手さんには長所や魅力もたくさんあります。良いところをさらに伸ばしていくためにも、短所をカバーすることを意識してみましょう。
結論から話す
口下手さんは、会話をするときに結論から話すことを実践してみてください。話をより具体的にするのもおすすめです。「経費書類でわからないことがあって困っている」のであれば、もっと具体的に「〇日締切の書類の△△の書き方を教えてほしい」と、何を伝えたいのかポイントをはっきりさせましょう。
聞き取りやすい話し方を意識
口下手な人は、話す内容に課題があるとは限りません。話し方を少し変えるだけで、相手のリアクションが良くなることがあります。自分で思っているよりも、声が小さいことはよくあります。いつもより少し大きめの声で、一音一音をゆっくりはっきり発声すると、聞き返されたり反応が悪かったりすることが減るはず。
話し上手な人は、聞き手の立場に立って話せる人。相手が聞き取りやすい話し方を心がけてくださいね。
無理に笑いを取りに行かなくてOK
口下手さんに限らず、「会話中は相手を楽しませるトークをしなくては」と焦る人がいますが、会話は特別なユーモアがなくても楽しいものです。
相手の話に興味を持って質問する、笑顔で相槌を打つということだけでも、「〇〇さんと会話しているとなんだか楽しい」と思ってもらえますので、聞き上手を極めるのもおすすめです。
職場や取引先と雑談を積み重ねる
気心の知れた相手であれば普通に話せるタイプの人は、なんといっても慣れが必要。職場や取引先の人相手だと最初は気後れしてしまいますが、実は気さくな人でも最初は緊張しています。
雑談や挨拶、仕事の話を積み重ねるうちに信頼や親しみが湧いてきます。少しずつで良いので、あなたから積極的に挨拶したり話しかけたりしてみましょう。
ニュースや時事をチェック
聞き上手、雑談上手になるには、話の引き出しを増やすことが大切です。自分が話し手にならないとしても、情報にうとくては質問や相槌もうまくできませんよね。
ニュースや業界の時事などをチェックして、さまざまな話に対応できるように準備をしましょう。準備をしておくと、心の余裕にもつながるはず。相手との信頼関係もできてくると、自分から話したくなってくるかもしれませんよ。
おわりに:口下手さんは長所もたくさん♪会話を楽しむところから始めよう
口下手さんの特徴や会話のコツを紹介しました。元々持っている長所を大切にしつつ、ご自身が会話を楽しめるように、話し方や聞き方を工夫してみてくださいね。
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