困難が立ちはだかっても目標に向かって努力できる人は、最終的に成功を掴むことも少なくありません。ですが成功を掴む諦めの悪い人もいれば、トラブルを招くケースも。この記事では諦めが悪い人の特徴や弱み、仕事で活躍するためのコツなどを紹介します。
- この記事でわかること
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- 諦めが悪い人が持つ魅力と長所
- 利己的に見える諦めの悪さとは
- 諦めの悪さが招くトラブル
いいとこだらけ?! 諦めが悪い人の特徴
諦めが悪い人とは、勝ち目や利益が少ないように見える状況でも、諦めずに物事を続ける人を指します。具体的には、次のような性格や傾向が見られるでしょう。
- 諦めが悪い人の特徴
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- 一度決めたら努力し続ける
- 粘り強い・我慢強い
- 結果をすぐ求めない
- 自分が納得いくまでやめない
- 頑固で融通が利かない
- 一度や二度の失敗ではへこたれない
- メンタルが強い
目標に向かって努力し続ける
諦めが悪い人は、困難があったとしても目標に向かって努力し続けます。過酷な状況でも粘り強さを発揮することができるでしょう。
「こう!」と決めたら自分を曲げない
諦めが悪い人は、一度決めたことを曲げられない性格をしていることも多いはず。周囲が「もうやめよう」「無理だから方向を修正しよう」と提案しても、柔軟に対応することは難しいという特徴も見られます。
メンタルが強く、簡単には挫けない
早々と物事を諦める人は、根性がないと思われがちですよね。諦めが悪い人は、予想外のできごとや失敗に見舞われてもすぐにはへこたれません。メンタルが強く、考え方が前向きなタイプも多いでしょう。
諦めが悪いことのデメリットとは
諦めの悪さは、「最後まで努力を続けられる」などポジティブなイメージを抱かれることが多いです。一方で、諦めの悪さからくるデメリットや困りごともゼロではありません。
引き際がわからない
物事は、常に努力が実るとは限りません。特に仕事においては、軌道修正や撤退が功を奏すことも多くあります。ところが諦めが悪い人は、最初に決めた目標に固執してしまい、泥沼にはまって抜け出せなくなることも。
短期的な成果を上げにくい
プロジェクトによっては、短期間で成果を求められることもあります。そのようなケースでは、スピード感と柔軟性が求められることが多いでしょう。最新の情報にキャッチアップし、自らを常にアップデートする必要がある仕事では、諦めの悪さがデメリットをもたらすこともありえるのです。
残業や時間外勤務が増えがち
諦めが悪い人は、集中して物事に取り組んだり、成果が出るまでエネルギーを燃やし続けることが得意です。中には時間を忘れて仕事に没頭する人もいるでしょう。すると、残業や時間外勤務がどんどんかさんでいくというケースも見られます。
諦めが悪い人に向いている仕事
諦めが悪い人は努力を続けられますので、長期的に見て成功をつかむ可能性が高いのが特徴です。難易度の高い専門的知識、熟達したスキルが求められる業界や職種でも、コツコツとスキルアップを続けられるでしょう。
伝統工芸などものづくりの職人は、たしかな技術が必要です。職人技を習得するのは一朝一夕にはいきません。うまくいかない日があったとしても、たゆまぬ努力を続けられる人が職人技を身に付けられます。
研究者・研究職も、粘り強くその道を極めたい人に向いています。まだ誰も発見していないものを探究したり、仮説を立てて証明できる術を探したりするのには、長い年月と努力が必要です。
刑事も諦めの悪さが肝心です。事件の真相解明のために、多大な労力をかけなくてはいけません。事件によっては何年も真相を追い続けることが求められます。その粘り強さのおかげで救われる人や保たれる平和もありますので、やりがいの大きい仕事といえるでしょう。
諦めの悪さを仕事の強みに変えるポイント
諦めの悪さは、一般的には長所として受け止められることの多い特徴です。ただしデメリットもありますので、時には諦めの悪さが弱みになる可能性もあります。下記のことを意識してバランスを取るようにしてみると、長所としてますます輝くでしょう。
「みんなのため」を軸に目標を立ててみる
諦めの悪さが弱みになるケースでは、ひとりよがりな執着が出ていることが特徴です。「今さら諦めるのは悔しい」「結果や利益はどうであれ、やめたくない」と考えていても、仕事においては必ずしも個人の感情や努力が優先されるとは限りません。
仕事の目標やゴールを設定するときは、それらが会社の利益につながるか、社会に良い影響を与えるかなど、自分自身の満足やこだわり以外のメリットが得られるようにするのがおすすめです。
自分の仕事をブラックボックス化しない
諦めが悪い人の物事に集中する力は長所ですが、他者と進捗を共有したり、チームワークで進めることがおろそかになるケースもあります。
側から見ると、「なんだかすごく頑張り続けているけれど、何をしているのかわからない」「無駄な仕事やコストを出しているのではないだろうか」と、不安を感じる原因になることもあります。仕事の進捗は周囲と共有すること、報・連・相はこまめにすることを意識してください。
仕事の振り返りや見直しを取り入れる
仕事の質や効率性を上げるためには、振り返りや見直しが欠かせません。PDCAサイクルのように、改善を取り入れることが大切です。
従来のやり方にこだわりがちな諦めが悪いタイプは、意識的に改善や変化を取り入れましょう。そのためにもこれまでの仕事のレビューをしたり、第三者からのフィードバックをもらうと効果的ですよ。
味方を増やす
諦めが悪い人は、周囲から呆れられることも少なくありません。たとえば「利益の少ないプロジェクトなのに、どうしてまだ続けるんだ?」と、鋭い指摘が入ることもあるでしょう。
自分の仕事に没頭することも大切ですが、あなたの考えに共感してくれる味方を増やすことも重要です。長期的なプロジェクトを完遂させるためにも、チームメイトはもちろんですが、他部署の人ともコミュニケーションを取りましょう。
時間外労働に他人を巻き込まない
諦めが悪い人は、採算度外視で仕事に熱中するタイプも多いものです。注意したいのは、そうした仕事の取り組み方に他人を巻き込むことで起きるトラブルです。
働き方は多様化しており、残業が問題視されることも少なくありません。熱意があるからこその頑張りだとしても、一緒に働く人や取引先に負担をかけないように気をつけましょう。
おわりに:努力家を強みにしつつ、チームワークや分析力を身につけよう
諦めが悪い人は努力を続けられるのが大きな強み。その強みを自分のためだけでなく、みんなのために発揮できると信頼を得ることができます。チームワークと客観的に状況を分析するスキルを身につけてくださいね。
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