職場の人や友人との会話で「つい自分の話ばかりしちゃう」「一方的にしゃべってしまう」という人はいませんか? しゃべり過ぎが原因で雰囲気が悪くなったり、嫌われたりするケースもあるので、できれば改善するのが安心! この記事では話し過ぎの原因、会話で必要なコミュニケーションスキルなどを解説します。
- この記事でわかること
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- 一方的に話しがちな人の特徴
- 自分の話ばかりする人が嫌われる理由
- 人の話を聞かないことのデメリット
- 話し過ぎな性格を改善するコツ
会話でつい自分の話ばかりしちゃう原因
会話を盛り上がげたつもりが、相手がドン引きしていたり、なんだか怒っているような気がする……そんなときはあなたがしゃべり過ぎでいるのかもしれません。いわゆる、自分の話ばかりしている状態です。一方的な会話は相手を疲れさせ、「この人と話すの、ちょっとしんどいな…」 と思われてしまう原因にもなります。
話し上手になりたいと思うあまり、つい自分ばかり話してしまうこともありますよね。まずはしゃべり過ぎてしまう原因を知ることで、改善のヒントが見えてきます。
話し役になる癖がついている
無意識のうちに会話の主導権を握ってしまう、という癖がついている人もいます。
- 家族や友人の中で「話す役割」を担ってきた
- 過去に「話が面白い」と言われた経験がある
- 沈黙が苦手で、つい話し続けてしまう
こんな経験や傾向がある人は、「話さなきゃ!」という気持ちが強くなり、相手の話を聞く余裕がなくなってしまうことがあります。
会話では緊張しがち
しゃべり過ぎの人は、実は会話で緊張していることも。特に初対面や目上の人との会話では、「何かしゃべらなくちゃ気まずい」「相手の沈黙が怖い」 という不安から、自分ばかり話してしまっていませんか? 心当たりがある人は、しゃべることにプレッシャーを感じている可能性があります。
話にまとまりがない
思いついたまましゃべり続ける人は、話にまとまりがない傾向があります。内容が整理整頓されていないため、話も長くなってしまうのです。
自己顕示欲や承認欲求が強め
「自分のことを知ってほしい!」という気持ちが強いと、自分の話ばかりしすぎてしまう傾向があります。さらに承認欲求も強い人は、相手よりも多くしゃべることが少なくありません。
- 「すごいね!」と言われたい
- 見下されたくない
- 「自分の話に共感してほしい」
「理解してほしい」「褒めてほしい」という気持ちが強くなると、話す量が増えやすくなります。
相手の反応に気づいていない
話すことに集中しすぎていると、相手の反応が見えなくなることがあります。次のようなサインが出ているとしたら、あなたがしゃべり過ぎの可能性があるでしょう。
- 相手が「うん、うん」と相づちを打っているだけ
- 目線が泳いでいる、スマホをいじり始める
- 「へぇ〜」と単調な返事が続く
自分の話ばかりすることのデメリット
会話はコミュニケーションの基本です。「自分のことばかり話してしまう」「一方的にしゃべってしまう」ことには、どんなリスクがあるのでしょうか?
相手が疲れる
あなたがしゃべり過ぎている会話は、聞き手にとっては「情報が詰め込まれている」状態です。会話が長くなるほど、「ちょっとしんどいな……」 と思われてしまう可能性が高くなります。特に、相手の好みにお構いなしでマシンガントークしていると、相手はさらに疲れてしまうでしょう。
「この人とは話したくない」と思われる
「一緒に会話をして楽しい」と思われる人は、相手の話もしっかり聞く人です。「一緒に話せて楽しかったな」と会話の相手に思ってもらえると、人間関係は良好に保たれます。一方的に話し続ける人は、「誰でもいいから聞いてほしいだけかな」「この人とは会話が続かない」と思われ、距離を置かれてしまうことも……。
「聞く耳を持たない人だ」と信頼を失う
話すことに夢中になっている人にありがちなのが、相手が話しているときも頭の中では「次に何を話そうかな」と自分のことばかり気にしていること。そんな状態では、相手が伝えたかったことを聞き逃してしまうこともあります。仕事や人間関係でのトラブルにつながる可能性もあるため、注意が必要です。
自分の話ばかりする人に欠けている視点とは?
自分の話ばかりする人に足りないのは、「相手の気持ちを想像する力」ともいえます。自分が話したいトピックが「相手にとって興味があるものか」 を考えたことはありますか?この想像力は、コミュニケーションスキルともいえる能力です。自分の話ばかりではなく、相手の興味や反応を見ながら進めることが大切です。
相手の気持ちを想像しながら会話するためにも、下記のことを意識してみましょう。
話は簡潔にまとめる
自分の話ばかりしている人は、そもそも一つひとつの話が長いことが少なくありません。話題は結論から伝えることを意識し、ポイントをまとめましょう。ありがちなのが、「先週の水曜日……火曜日だったかな」「おとといの18時……ううん、19時だったかも!」など、会話の本筋にはさほど影響しないことにもこだわり、話がなかなか進まないこと。話はできるだけスッキリと、わかりやすくまとめることを意識してみてくださいね。
相手の気持ちを傷つけていないか
実は、自分の話ばかりしているからといって嫌われることはあまりありません。しゃべり過ぎているうちに、相手の気持ちを傷つけたり、失言したりしているからトラブルを招いているのかもしれません。話しているとテンションが上がってきますよね。そんなときこそ発言には要注意!
誰かを傷つけたり貶める発言、特定の国や文化を馬鹿にするような発言、ネットやSNSの情報を鵜呑みにするような発言は、相手を不快な気持ちにさせるリスクがあります。
聞いてもらう人を変えてみる
話すことと聞くことのバランスを意識するためにも、聞いてもらう相手を変えるという方法もあります。というのも、相手のリアクションがかんばしくないのは、あなたの話したいことと相手が興味のあるトピックが一致していないからかもしれません。
興味や関心が共通していれば、聞き役と話し役のバランスを取りやすくなります。一方的に話して終わり、という状況は避けられるでしょう。「この話はあの人に聞いてもらおう」「あの人と一緒にこの話題について盛り上がりたい!」と考えることで、しゃべり過ぎを予防できますよ。
会話泥棒はマナー違反!
しゃべり過ぎている人は、相手が話し始めようとしていることにも気づけていないのかも……!それは「会話泥棒」と呼ばれ、コミュニケーションにおいてはマナー違反とみなされることもあります。会話泥棒をする人は、「相手の話を遮らない」「相手の話を最後まで聞けない」「相手の話の途中で、自分の話にすり替える」などの特徴が見られます。
自分はもしかすると会話泥棒かもしれない、という自覚をするのが第一歩です。心当たりがある人は、会話を譲る意識を持ちましょう。

しゃべり過ぎた!と気づいたときにすべきこと
自分の話ばかりしゃべってしまうと、人間関係に悪影響が出るということを説明してきました。ただし長年の会話の癖はそう簡単には変わりませんよね。ですが、自分のしゃべり過ぎを自覚できるようになったら、それはまた大きな気づきです。「しまった!また自分ばかり話してしまった……!」と気づいたときは、次のことを実践してみてくださいね。
「ごめん、話し過ぎちゃった!」と素直に謝る
話し過ぎてしまったことに気がついたときは「ちょっと話しすぎちゃったね。本当にごめん!」 と、素直にその場で謝りましょう。こうすることで、相手のことをないがしろにしたいわけではない、ということが伝わります。悪いと思ったら素直に謝るのは、立派なコミュニケーションスキルですよ。
相手に質問を振る
自分の話ばかりしていることにハッとしたら、すぐに「〇〇さんはどう思う?」と相手に話題を振ってみてください。会話のバランスを取り戻すきっかけになります。相手が話し始めたら、まずは聞き役に徹しましょう。自分の話をしたくなっても、相手の話がひと区切りするまでは我慢です。
そして、相手の話が終ったときは「〇〇さんの考え方、すごく共感できる!」など、相手の会話へのリアクションを表現してみてください。こうした会話のキャッチボールを重ねることで、話し過ぎる癖が徐々に改善されていくはずです。
まとめ:会話はバランスと礼儀が大切「一緒に話していて楽しい♪」と思われよう!
つい自分のことばかり話し過ぎてしまう原因は人それぞれ。まずはあなた自身が相手の話を楽しむことを意識して、聞き役になることを意識してみてくださいね。話をする番になったら、ポイントをまとめて簡潔に話しましょう。なんだかいつもより相手が楽しそうにしていたら、あなたのコミュニケーションスキルが上がっている証拠ですよ♪
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