「早合点」「早とちり」をしてばかりで、仕事のミスや人間関係のトラブルに悩んでいる人はいませんか? この記事では早合点しがちな人の会話の癖、人の話を最後まで聞くためのコツなどを紹介します。会話力を上げたい人にもおすすめです。
- この記事でわかること
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- 早合点の言葉の意味と使われ方
- 早合点する人の短所やリスク
- 会話力が上がる早合点克服法
早合点とはどんな意味?
早合点しがちなことを指摘されたことがある人もいるかもしれません。まずは早合点という言葉の意味をチェックしましょう。
- 早合点
- よく聞いたり調べたりしないで、わかったつもりになること。十分に確かめないで、かってに承知すること(コトバンクより)
早合点とは、見たり聞いたりしたことについて十分に確かめず、自分の解釈のまま理解したつもりになること。早合点したことによって、勘違いやすれ違い、情報の伝達ミスが起こることもありますので、短所として使われることも多い言葉でもあります。
早合点しがちな人にはどんな特徴がある?
早合点しがちな人は「はやとちり」「話が飛躍しすぎ」とも言われることがありますが、次のような特徴を持つ傾向があるでしょう。
- 早合点しがちな人の特徴
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- 人の話を最後まで聞かない
- すぐに自分の話にすり替える
- 会話のテンポが速い
- せっかち
- マイペース
- ポジティブすぎる or ネガティブすぎる
- 世間知らず
- 思い込みが強い
- 物事を決めつけがち
話半分でわかったつもりになる
早合点しがちな人は、人の話を最後まで聞けないことが多いでしょう。話を奪う会話泥棒、すぐに結論を求めるせっかちさん、独自のテンポを持つマイペースさんは、話の途中で「はいはい、つまりこういうことでしょ」と勝手に早合点することも。
考え方に癖がある
考え方にひと癖ふた癖あるタイプの人も早合点する傾向があります。ポジティブすぎる人は深刻な話でも「どうにかなるさ!」と片付けがちですし、ネガティブすぎる人は「最悪じゃん!」と重く受け止めがち。つまりはフラットで中立的な視点に欠けるため、早合点してしまうのです。
世間知らずな人、ニュースなどをまったく見ない人も、また聞きした情報を「そうなんだ!それは大変!」と、そのまま信じてしまう傾向があります。
プライドが高い
思い込みが強い人、物事を決めつけがちな人も早合点しやすいでしょう。特にプライドが高いタイプは、「こうあるべき」「こうに違いない」と思ったら考えを修正するのが不得意です。
早合点はリスク大!SNS炎上や仕事のトラブルを招く…!
早合点は勘違いやうっかりミスを招くほか、重大な法律トラブルを引き起こすこともあるので要注意。
SNSではさまざまな情報が飛び交っていますが、間違った情報や曖昧な情報も多く含まれます。読み取り方や発信方法次第で人を傷つけることもあります。
SNSで「芸能人の〇〇がひき逃げした」という投稿を見て、早合点して拡散したところ、実は同姓同名の別人だった……など、事実をしっかり確認しないことで多大な迷惑をかけることがあるのです。
仕事でも早合点は禁物です。早合点で勝手な判断をした結果、取引先や自社に損害を与える可能性もあります。
早合点の改善法〜聞き上手になるためのコツ〜
早合点しがちな傾向がある人は、会話における「聞き上手スキル」を伸ばすことを目指しましょう。相手の話をしっかりと聞くことで、誤解や情報の伝達ミスを、
人の話は最後まで聞く
聞き上手は人の話を遮りません。相手が話したいことを話し終えるまで、傾聴の姿勢を保ちます。途中で「私もね!」と会話を奪わないことも大切です。
情報を整理整頓してみる
話を聞きながら、頭の中で情報を整理整頓してみましょう。誰もが話上手というわけではありませんので、誤解を防ぐためにも「5W1H」で話を整理整頓すると、情報の全体像が見えてくるはずです。
- 情報の整理整頓
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- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(誰が)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どのようにして)
質問をおそれない
聞き上手は質問上手でもあります。勘違いを避けるためにも、疑問や違和感を覚えたときには質問することも欠かせません。注意したいのは、「それってこういうことですよね?」と、決めつけた言い方をしないこと。これでは質問の意味がありません。
情報リテラシーを磨く
整理整頓と同じように大切なのが、その話や情報のでどころはどこか確認することです。「その情報を誰が発信しているのか」「個人の印象や感想なのか」「公的な機関による発表なのか」など、情報の出どころを確認します。何でもうのみにせずに、情報を取捨選択できるように準備しておきましょう。
おわりに:早合点はもったいない!聞き上手になって会話の質を上げよう
早合点が癖になっている人は意思疎通のモヤモヤやトラブルを招きやすいことに要注意! 「もっと人の話をよく聞き、情報をゆっくり判断する」と心得るのが安心ですよ。
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