恋人と同棲しているものの「別れたい」「同棲解消したい」ということもありますよね。ただし同棲解消するとしたら名義人じゃない方は住まいをどうするか、新しい家が見つからないときはどこを頼ればいいかなど、不安に思う人もいるのでは? この記事では同棲解消するときのスムーズな進め方や住まいが見つからないときの対処法を解説します。
- この記事でわかること
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- スムーズに同棲解消するためのポイント
- 同棲解消するときの賃貸契約の考え方
- 同棲解消までにかかる期間やストレス
- 住まいが見つからないときの対処法
恋人と同棲解消するときのステップ
恋人との同棲を解消したいと考えているとき、どのようなステップで同棲解消を進めるのが理想的なのでしょう。例として、同棲解消までのステップを挙げます。
- 同棲解消の理想的なステップ
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- 同棲解消を考えたら、引っ越し資金を確保する
- 同棲解消後の住居について考える
- 恋人に同棲解消したいと伝える
- 同棲解消に向けて話し合う
- 賃貸契約などについてお互いの合意を得る
- 引っ越しとそれに伴う手続き
同棲解消で大きな労力となるのは、恋人との話し合いと引っ越しです。お互いが納得して同棲解消する場合はスムーズですが、どちらかが別れたくなかったり、同棲は維持していたいという場合、なかなか話し合いが進まないことも。
話し合いが落ち着いたらいよいよ引っ越しです。どちらか一方あるいは両者が引っ越しをすることになるでしょう。2人が同じタイミングで新しい住居に住み始められたら理想的ですが、時期のずれが生じると現在の住まいの家賃や光熱費をどう負担するか、トラブルに発展することもあり得ます。
なお、恋人の親に同棲解消の挨拶をするかどうかは、相手の親との関係性によります。親しくしている間柄の場合、挨拶をすることで心がすっきりすることもあるでしょう。婚約関係や事実婚状態であった場合は挨拶をしたり、電話などで感謝や謝罪の気持ちを伝えるという方法もおすすめです。
同棲解消したら契約書の名義人は出ていかなくていい?
賃貸で部屋を借りるとき、「賃貸借契約書」を結びますよね。契約書には名義人の名前などを記載する必要があります。同棲を解消する場合、名義人でない方は家を出ていかなければいけないのかと不安になるかもしれません。
ですが、賃貸借契約では再契約をすることで名義人を変えることが可能です。同棲解消に伴い、今まで名義人だった人が退居し、名義人ではなかった人が住み続けたい場合、再契約または新規契約というかたちで入居を継続することになります。大家さんや管理会社によっては、すでに居住していたという実態に合わせて、契約金の支払いを求めないケースもあります。
ただし、どのケースでも契約金を払わなくて済むというわけではありません。新規契約となり、契約料や仲介料など支払いがすべて必要なこともあります。ケースバイケースですので、同棲解消で名義人を変えたいときは、余裕を持って大家さんや管理会社に相談するのが安心です。
また、名義人変更では収入の審査などが行われるケースがあります。保証人を変える必要も出てくるでしょう。同棲解消する場合、そのまま家に住み続けるとしても住居に関する手続きは発生することを理解しておいてください。
同棲解消するときに焦らず確認すべきこと
同棲解消したいと思うときは、別れを考えているときや相手への不満が溜まっていることが多いはず。すると「できるだけ早く同棲解消したい!」と気持ちが焦ってしまいがちです。ただし、同棲解消で焦りは禁物。下記の事柄はしっかりと確認しましょう。
- 同棲解消で確認すべき項目
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- 賃貸の場合、敷金・礼金の処理について
- 共有していた家具や家電をどうするか
- 共有財産を築いていた場合、分配をどうするか
- 大家さん・管理会社に違約金の有無や契約変更について確認
- 退去費用や家賃、光熱費の分担
- ペットがいる場合、どちらが飼い主になるか
同棲解消でトラブルに発展しやすいのは、やはりお金に関してです。恋人との関係性をこじらせないためにも、しっかりと話し合いましょう。
別れたのに同棲解消しないメリット・デメリット
同棲カップルが別れたとき、すぐに同棲解消せずに一緒に住み続けるケースもあります。次の住まいが決まるまでなど期間限定がほとんどですが、別れてからも一緒に住み続けることにはメリットとデメリットがあります。
- 別れてからも同棲するメリット
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- 新しい住居をじっくり探せる
- 無駄な出費を抑えられる
- 生活の変化が激しくない
- 険悪でない場合、家族や友達のような感覚でいられる
- 別れてからも同棲するデメリット
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- 気まずい
- 喧嘩が増える
- 新しい恋を始めにくい
- 家に帰ってもリラックスできない
別れても同棲を維持するメリットがないとはいえませんが、お互いが望まない状態で一緒に住んでいてもストレスフルになってしまいます。やむを得ず同棲を維持することになったら、「〇か月以内には解消しよう」という共通の目標を立てるなど、計画的に動くのがおすすめです。
引っ越しまでにかかる期間の目安
同棲解消から家を出るまで、最短でも1か月はかかります。「今すぐ出ていく!」と飛び出すことも不可能ではありませんが、家賃や光熱費を分担していたり、家に置いている生活雑貨の量によっては、完全に同棲解消するまでにある程度の時間がかかります。
次の住まいが見つからない場合や仕事が忙しく引っ越しに取り掛かれない場合などは、半年からそれ以上かかる可能性もあります。同棲解消の定義を、次の住居が見つかってご自身または相手、あるいは両者が退居することと考えると、一か月〜数か月は必要だと見積もっておきましょう。
同棲解消後に行く場所がないときの仮宿候補
同棲解消後に住まいを出ていく際、新しい住居が見つからない可能性もあります。家がない状態では、出勤など日常生活もままならなくなってしまいます。できるだけ早めに落ち着ける場所を確保しましょう。
実家
住まいが見つからない場合、実家に戻るという方法があります。特に勤め先が実家に近い場合、この方法はおすすめです。実家に帰って家族の温かさを感じることで、失恋の痛手も癒えるかもしれません。
友人の家
頼れる友人がいる場合、短期間の居候をお願いできるケースもあります。ただし友人が家庭を持っている場合、一人暮らしでも部屋が2人暮らしには適さない場合などに居候するのは難しいものです。複数の友人の家を転々とする人もいますが、体力的にも精神的にも疲労が溜まる可能性が高いでしょう。
ホテル
近年はホテルのサブスクリプションサービスが提供されるなど、期間限定ホテルステイがしやすくなりました。ホテルの場合は安くても一泊数千円はかかりますので、ご自身のお財布事情と相談して利用しましょう。
マンスリーマンション
正式な住居が決まるまでの仮宿として、家具付きのマンスリーマンションに住むのもおすすめです。友人の家やホテルと比べてプライベートな空間を確保しやすく、勤務先の近くなど条件に合う物件があれば生活にも便利です。
シェアハウス
シェアハウスは、家具がついていることから急な引っ越しや一時的な引っ越しでもある程度の生活環境を整えやすいのが魅力です。物件によっては、一般的な賃貸よりも入居しやすいことも。一方で、「女性限定・男性限定」「〇歳以下まで」など制限が付いているシェアハウスもありますので、条件にぴったり合う物件を見つけるのは難しいかもしれません。
住み込みの仕事・アルバイト
住み込みの仕事やアルバイトを始めれば新しい住まいを一旦は確保できます。ただしすでに職に就いている人、転職する気はない人にとっては候補になりません。また、住み込み先に居住ルールなどが定められていたり、住環境が満足いくものなのか注意が必要です。
おわりに:お互いのためにも、同棲解消は余裕を持って計画的に!
同棲解消は恋人との関係性や仕事事情によっては、一筋縄にはいきません。だからこそ焦らず感情的にならず、余裕を持って計画的に進めるのがおすすめです。特に住まいと収入の確保については、早めに動き出しておくのが安心ですよ。
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