楽しい同棲が始まったと思ったら、朝型人間と夜型人間で生活リズムのズレが生じた!ということはありませんか? 寝る時間や活動的な時間帯が違うとストレスが溜まるもの。この記事では生活リズムのズレが引き起こす同棲トラブル、朝型人間と夜型人間が歩み寄るポイントなどを解説します。
- この記事でわかること
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- 朝型人間と夜型人間にみられる傾向
- 4種類の睡眠タイプがわかる「クロノタイプ」とは
- 生活リズムのズレが同棲トラブルを招くおそれ
- 朝型人間と夜型人間が歩み寄るポイント
朝型人間と夜型人間の特徴とは
夜型人間と朝型人間は活動的になる時間帯が異なります。どちらか一方が正解というわけではありません。また本人の意思によって朝型か夜型かライフスタイルが決まることもありますが、体質が原因で活動しやすい時間帯が決まってくることもあります。
朝型人間の生活リズム
朝は気持ちよく目覚めることができ、日中はエネルギーが湧いてくる人は朝型人間といえるでしょう。朝型人間の生活リズムには、たとえば下記の特徴が見られます。
- 朝型人間の特徴
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- 朝や午前中は集中力が出て活動的
- 朝活や起床後のストレッチなどで体を整える
- 夜は眠気や疲れを感じやすい
- 昼食を食べた後、眠くなることがある
- 就寝時間のズレが起きると、朝に疲労やダルさを感じる
- 用事や仕事は朝~昼に済ませたい
夜型人間の生活リズム
朝は苦手だけれども午後や夕方から徐々に元気が出てくる人は、夜型人間の傾向が見られるでしょう。夜型人間の生活リズムには、下記のような特徴が見られます。
- 夜型人間の特徴
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- やる気が出たり活動的になるのは午後または夕方から
- 早朝~午前に起きることに辛さを感じる
- 夜はギリギリまで趣味などを楽しみ、寝落ちするように眠る
- 昼食や午後のエネルギー補給で元気が出てくる
- 就寝時間に対するこだわりはあまりないが、睡眠不足の疲れはしっかり蓄積する
- 休日は特に生活リズムが崩れやすい
クロノタイプで活動しやすい時間帯を診断
ヒトの睡眠時間のタイプは、「クロノタイプ」という診断方法で4種類に分けられることがあります。クロノタイプ診断は睡眠に関する研究でも注目されており、ライオン(朝型)、クマ型(昼型)、オオカミ型(夜型)、イルカ型(不眠型)の4種類の睡眠タイプに分けられています。
- ライオン(朝型)
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- 人口の15~20%程度はライオン型と考えられている
- いわゆる朝型タイプ
- 22時から7時の間で、7時間程度の睡眠確保が理想
- 8時から12時にパフォーマンスが上がる
- クマ(昼型)
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- 人口の50%程度はクマ型と考えられている
- 体内時計と太陽の動きが似ている
- 23時から7時の間で、7時間程度の睡眠確保が理想
- 10時から14時にパフォーマンスが上がる
- オオカミ(夜型)
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- 人口の15~20%程度はオオカミ型と考えられている
- 夜型タイプで、朝に弱く夜に活動的だが、睡眠時間も必要
- 0時から7時30分の間で、7時間程度の睡眠確保が理想
- 17時から0時にパフォーマンスが上がる
- イルカ(不眠型)
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- 人口の10%程度はイルカ型と考えられている
- 睡眠時間が短めでもよく、時間帯がバラバラになることも
- 23時30分くらいから6時30分くらいの間で、7時間程度の睡眠確保が理想
- 15時から21時にパフォーマンスが上がる
上記のようなクロノタイプで睡眠のタイプを大別することができますが、「〇型だから良い」「〇型だから悪い」ということを示唆するものではありません。むしろ人には体質や睡眠の傾向がそれぞれあり、パフォーマンスアップや心身が良好な状態を保つには、クロノタイプに沿った生活リズムで心身の調子を整えられる可能性が指摘されています。
ただし注意したいのは、クロノタイプはアメリカ発症の研究であることです。日本人にそのまま当てはまるかどうかはこれからの研究次第ではありますが、ご自身の睡眠のタイプを考える上での参考にしてみてくださいね。
生活リズムが合わないと同棲はストレスフル!?
クロノタイプでわかるように、それぞれの人に適した活動時間帯や睡眠時間があります。そのため、恋人や家族との生活リズムが合わないことがあっても当然です。ただし生活リズムが合わない恋人や家族と一緒に暮らしていると、ストレスを引き起こしたり睡眠不足に陥ることもあるのが難点といえるでしょう。
- 生活リズムが合わないことによる同棲トラブル
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- 一方が寝たい時間帯に、もう一方が生活音を発生させる
- 朝のゴミ出しや買い物など、家事の分担で不平等が発生する
- 食事の時間が合わない
- デートなどスケジュールを合わせづらくなる
- コミュニケーション不足につながる
生活リズムのズレが原因で別れや離婚に?
生活リズムのズレは、一緒に暮らす者同士のストレスやコミュニケーション不足につながることがあります。生活リズムのズレを原因とした不満やすれ違いが深刻化すると、別れや離婚に発展することもあるでしょう。
たとえば生活リズムのズレによる睡眠不足が原因で、一方が心身の不調を来たした場合、良好な関係を維持するのが難しくなります。ただしクロノタイプでわかるように人にはそれぞれの体内時計があり、生活リズムにズレが生じるのは自然なことでもあります。朝型人間と夜型人間がうまくやっていくためには、お互いの歩み寄りも大切です。
2人で予定を合わせたいときや家事の分担で必要なときは、それぞれの生活リズムを相手に合わせることも必要でしょう。朝型人間が夜型リズムに合わせるポイント、夜型人間が朝型リズムに合わせるポイントをそれぞれ説明していきます。
朝型人間が夜型リズムに合わせるポイント
朝型人間が夜型リズムに合わせるためには、夕方から夜にかけてエネルギーを残しておく必要があるでしょう。朝型人間は日光を浴びるタイミングが早めかもしれません。いつもより日光を浴びる時間帯を遅くにずらす、日光を浴びる時間を少なめにするなどを意識しましょう。
入浴時間も睡眠に影響を与えます。入浴後は徐々に体の深部体温が下がっていきます。人が眠りに入るのは、深部体温が下がったときです。入浴するときは、寝る時間の90分程度前を目安にしてみましょう。
- 朝型人間が夜型に合わせるポイント
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- いつもよりも日光を浴びる時間を減らしてみる
- 入浴時間を遅めにし、深部体温が下がる時間をずらす
- 食事の時間を遅めにする
- 日中に軽めのお昼寝をしておく
夜型人間が朝型リズムに合わせるポイント
夜型人間が朝型リズムに合わせる場合、日光と入浴時間を意識してみましょう。いつもより早く起きたら、まずカーテンを開けて日光を浴びましょう。そして日中は散歩や外出をして日光を浴びるようにします。するとホルモンの働きで、夜にいつもよりも入眠しやすくなるでしょう。
入浴してから90分ほどすると、睡眠にちょうどよい程度に深部体温が下がりますので、いつもより早めに入浴をすることもおすすめです。夜型人間はつい夜にいろいろと趣味などをしたくなるものですが、夜に眠気を感じたら素直に寝るようにしてみてくださいね。
- 夜型人間が朝型に合わせるポイント
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- 起床後は日光を浴びる
- 日中、散歩や外出で日光を浴びる
- お風呂に入る時間をいつもより早めにする
- 眠気を感じたら、やっていることを中断して眠る
おわりに:朝型も夜型もその人の体質かも!歩み寄ることが大切
同棲している恋人や夫婦で生活リズムのズレが生じると、ストレスや喧嘩に発展することもありますが、朝型人間と夜型人間のどちらか一方が悪いとは限りません。お互いが歩み寄るときには、日光を浴びる時間や入浴時間などに気をつけてみてくださいね。
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