「素直な人は愛される」とよく言われますが、大人になってから素直になるのは簡単ではありませんよね。ネガティブな感情を長年蓄積させてきた「こじらせさん」にとって、素直な人は憧れながらも遠い存在かもしれません。本記事では、素直な人の特徴やその魅力、大人でも心をほぐして素直になるためのコツを解説します。人間関係に悩んでいる大人はチェックしてみてくださいね。
- この記事でわかること
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- 素直な大人が持ち合わせている魅力
- 人間関係で素直さがもたらすメリット
- こじらせさんの特徴と困りごと
- こじらせさんが素直さを伸ばすコツ
人間関係良好♪ 素直な人の特徴とは
職場の同僚や友人・知人の中でも、みんなから好かれている人は素直さを持ち合わせていることが多いはず。まず、素直な人とはどのような人なのでしょうか。以下にいくつかの特徴を挙げてみます。
自分の感情を表に出すことが多い
喜怒哀楽を自然に表現する人は、素直な人という印象を与えやすいでしょう。特に、喜びと驚きを表現できる人はポジティブな印象につながりやすく、好かれることが増えます。怒りや悲しみをストレートにはし過ぎると、周囲から敬遠される原因に。
他人の意見に耳を傾ける
素直な人は、他人のアドバイスや指摘に耳を傾けます。自分の考えに固執せず、相手の話を受け入れる柔軟性があります。相手の意図や自分の未熟さを考慮せず、「そんなことない!」「ひどい!」と拒否する人は素直さがやや足りない傾向がみられるでしょう。
自分の非を認めることができる
ミスや間違いを素直に認めて改善に努める姿勢は、素直な人をさらに魅力的にします。これは仕事でもプライベートでも同様です。言い換えると、自分を客観視して事実を受け入れることができるスキルです。
ポジティブなコミュニケーション
素直な人は他人の成功を喜んだり、前向きな言葉を使う傾向があります。「おめでとう」「ありがとう」「頑張ろう!」など、言われてうれしくなる言葉をよく使っているでしょう。あるいは、言葉少なでも表情が穏やかで、周囲を和ませる雰囲気を持っています。
素直な人が好意と信頼を得られる理由
素直な人の周りには、人がよく集まっていますよね。素直な人はなぜ周囲から好かれ、信頼されるのでしょうか。それにはいくつかの理由があります。
親しみやすい
真面目で礼儀正しい人は「しっかりしているなぁ」という好印象を得られる一方で、「近寄りがたい」と思われることも。素直な人は感情豊かですので、「話しやすい」という親近感を与えます。そのため第一印象が良く、コミュニケーションのハードルも下がりやすいのです。
腹の探り合いをしなくていい
社会人になると、本音と建前を分けて接することが増えますよね。学生の頃と比べると「人と打ち解けるまでに時間がかかるようになった」「誰にも本音を見せられない」という人も多いはず。素直な人は感情や意見を表に出してくれるので、わかりやすい存在ともいえます。いわゆる、腹の探り合いをする必要がないためストレスが減るでしょう。
物事にちゃんと向き合う
素直な人は、前向きで柔軟な傾向を持っています。トラブルや意見の衝突が起きても「それじゃ、こうしてみよう」「ごめん! 私が悪かったね」と、ポジティブに向き合います。仕事でもプライベートでも安心感や信頼を得られやすいのは、こうした心の安定も影響しているでしょう。
一緒にいて居心地がいい
感情表現が豊かで自然体なところが、一緒にいる人をリラックスさせます。プライベートはもちろんですが、職場では上司からも後輩からも信頼を寄せられるでしょう。ヒューマンスキルが高い、という評価を得ることも少なくありません。
人間関係トラブルだらけ? こじらせさんの特徴とは
大人になっても素直な人がいる一方で、年齢と共に素直さがどんどん減っていく人もいますよね。人間関係の悩みを抱えがちな、いわゆる「こじらせさん」と呼ばれる人々は、以下の特徴を持つことが多いです。
ひねくれた思考
他人の言葉や行動を素直に受け取れず、裏を読もうとしがちです。特に、ネガティブな方向へ意味を変換しがちなので、「自分は嫌われている」「認められていない」と悩む傾向もみられます。
比較癖がある
こじらせさんは自分に自信が持てず、他人と比べて落ち込むことが多いです。人の目や優劣を気にする傾向も強いでしょう。
疑い深い性格
他人を信用できないのも、こじらせさんの特徴のひとつです。警戒心を抱えやすく、初対面で人と打ち解けることはほとんどありません。こじらせが強まると、「いつも笑顔のあの人は、実は……」と勝手な決めつけや被害妄想を膨らませることも。
過去のトラウマがある
こじらせさんは過去のトラウマや失敗から、素直になれなくなっているケースもみられます。他人との関係を築くのに躊躇してしまうのも、遡ると根深い原因に行き当たることがあります。
大人でも遅くない!こじらせさんが素直になるコツ
素直になることは、自分にとっても周囲にとっても良い影響を与えられます。人間関係に悩んでいる人は、素直さを育てることで生きづらさが和らぐこともあるでしょう。大人になってからでも遅くはありません。少しずつ考え方や行動を変えることで、素直さを伸ばしていけます。
以下に、大人が素直になるためのコツをご紹介します。
自分の感情と向き合う
喜びや悲しみ、怒りなど、こじらせさんは自分の感情を抑圧してはいませんか? 「大きな声で喜ぶなんて恥ずかしい」「いつも落ち着いていなくちゃ」と感情にフタをしている人は、その感情を否定せずに受け入れることから始めましょう。
どんな感情も「自分らしさ」の一部です。いろいろなことを感じ取っているからこそ、感情が生まれます。まずはご自身の感情を認めてあげましょう。
「ありがとう」を意識して使う
こじらせさんは、他人の行為や言葉をネガティブに受け取りがち。素直な人になる一歩として、好意はしっかりと受け止めましょう。仕事でフォローしてもらったとき、褒められたときは「ありがとう」「うれしい」など、ポジティブな言葉を伝えるのがおすすめ! 感謝の言葉は、自分の心をポジティブに変える効果もあります。
礼儀とTPOはマスト!
素直な人の真似をするのもおすすめですが、注意したいのは「なんでも本音を言えばいい」「自分の好きなように振る舞えばいい」と勘違いしないこと。素直といっても、大人であれば最低限の礼儀とTPOは欠かせません。素直な人とは、常識知らずではないことを理解しておきましょう。
小さな成功体験を積み重ねる
こじらせさんは、自分に自信を持てない状態が長く続いていたのかもしれません。ささいなことでもOKなので、成功体験を積み重ねていきましょう。「早起きして一駅分歩いた」「資格取得の勉強を始めた」「店員さんにありがとうと伝えた」など、まずは小さなステップから始めるのがおすすめです。
成功体験を積んでいくうちに、人から褒められる機会も生まれていくでしょう。他人からの褒め言葉を素直に受け止められたら、大きな変化が生まれている証拠ですよ。
信頼できる相手を見つける
すべての人に素直になる必要はありません。まずは信頼できる人に心を開く練習をしてみましょう。正直な気持ちや考えを受け入れる、ちょっとした悩みを聞いてもらう、というところから始めてみてください。周囲の人に素直になるのは怖い、という人はカウンセラーなど専門家に話を聞いてもらうという方法もありますよ。
過去のトラウマにとらわれない
過去の嫌な出来事や失敗にとらわれず、「今この瞬間」に集中する練習をしてみてください。マインドフルネス瞑想なども効果的ですよ。ついトラウマのことを考えてしまう人は、運動をして心も体もリフレッシュするのもおすすめです。
おわりに:ほんの少しの変化が素直な自分を育てる!
長らくこじらせてきた大人でも、意識や行動次第で素直さを身に付けることはできます。小さな一歩を踏み出すことで、自信や好意も少しずつ増えていきます。記事で紹介したコツを実践し、ぜひ「素直な自分」を育てていきましょう。
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