20代・30代の社会人の皆さん、仕事がうまくいかないと感じるとき、「職場の人からリスペクトされていないな……」と思ったことはありませんか? もしかすると「なめられがち」なことが原因かもしれません。今回は、仕事でなめられやすい人の特徴やサイン、リスペクトされるための工夫や自己肯定感を高める行動について解説していきます。
- この記事でわかること
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- なぜかなめられる人にありがちな傾向
- ハラスメントされたときの対応
- 仕事でリスペクトされたいときの工夫
- 自己肯定感を上げるメリットとコツ
仕事でなめられやすい人の特徴
まずは、仕事でなめられやすい人の特徴について考えてみましょう。なめられやすいというのは、言い換えると「軽視されやすい」「あまり重要視されない」といった状況です。自分が無意識のうちに、次のような特徴を持っていないか振り返ってみてください。
自信なさげな態度
自信がないことがまるわかりの態度は、相手に「頼りないな」「危なっかしい」と思わせる要因になります。たとえば、話すときに声が小さい、目を合わせない、意見を求められたときにすぐに引っ込めてしまうなどの行動は、自信のなさが伝わります。その結果、話を最後まで聞いてもらえない、否定されることがほとんど、という状況に陥ることも。
自己主張しない
自分の意見をしっかりと主張しない、あるいは相手に合わせすぎる人も、仕事でなめられやすい傾向があります。周りの意見に流されやすく遠慮してしまうことが多いと、周囲から「この人の意見はあまり重要ではない」「何も考えていないの?」と見なされることがあります。
「NO」と言えない
優しいことは素晴らしい性質ですが、相手の要求を何でも受け入れてしまうと、利用されることもあります。無理な依頼や仕事量を増やされても断れない場合、「断れないからいいだろう」となめられてしまうことがあります。
尽くすタイプ
誰かに頼まれると断れず、人のためになることが喜びのタイプも要注意。周りから感謝され、リスペクトされるケースもありますが、仕事は本来それぞれの職務があり、責任もって自分の仕事をすることが健全です。なんでも引き受けて尽くしていると、無理な要求が増える原因になるだけでなく、職場のチームワークや雰囲気、各々の成長にも影響します。
仕事でなめられているサインの具体例
仕事でなめられていると感じたら、ご自身の言動を振り返ることが大切。そのためにも、なめられているかもしれないサインを知っておくことが重要です。以下のサインに心当たりがあるか、普段の様子を振り返ってみましょう。
意見を無視される
会議や話し合いの場で自分が発言しても、聞く耳を持ってもらえない、軽く流されてばかりいる……何度も発言を遮られたりするという場合は要注意です。提案をしてもリアクションが薄く、他の人の提案ばかりに注目がいくことも一つのサインです。
過剰に仕事を頼まれる
本来の業務範囲を超えるような仕事を次々に任される場合も、なめられている可能性があります。例えば、同僚や先輩、後輩から仕事を押し付けられたり、無理な納期で仕事を依頼されたりすることが多い場合です。それでいて感謝の言葉などがない場合、相手からのリスペクトが薄い可能性が高いでしょう。
いじられることが多い
同僚や上司があなたに対して、いじってくることはありませんか? 髪型や服装、体型など見た目をいじってくる、仕事の成果に対してジョーク交じりで笑ってくるなど軽口を言われている場合、それはリスペクトが足りないからかもしれません。
フォローしてもらえない
自分の仕事でサポートが必要なとき、他の人にはフォローが入るのに自分には全くフォローがなされないという状況も、軽んじられているおそれがあります。
パワハラなど不適切な対応の被害に該当することも!
上記で紹介したなめられているサインに心当たりがあるからといって、あなた自身が悪いというわけではありません。むしろ、パワハラやセクハラ、モラハラなどの被害を受けている可能性もあります。
なめられている、リスペクトされていないと感じたとき、自分を責めるのはおすすめできません。第三者に相談し、客観的な意見をもらいましょう。ハラスメントに該当する場合は、相談窓口を利用してご自身の心と体を守ることをおすすめします。
なめられたくない! リスペクトされるための工夫
職場できちんとリスペクトされるようになると、仕事がスムーズに進んだり、人間関係の悩みが軽くなることも。職場でリスペクトされるための工夫を紹介しますので、できることからチャレンジしてくださいね。
自己主張の勇気を出す
なめられないためには、まずは自分の意見をしっかり主張することが重要です。自分の意見が正しいと思ったら、言葉に出して伝えましょう。「自分が自分が」と他人の話を押しのけるというわけではありません。具体的な例や根拠を出しつつ、自分の意見を伝えることができると説得力が増すはずです。
「NO」はやんわりとブレずに伝える!
相手の要求をすべて受け入れていると、要求がエスカレートしてくることがありますよね。無理な依頼は丁寧にやんわりと断ることが大切です。断ることは決して悪いことではありません。自分を守るための手段でもあり、職務をまっとうするためにも欠かせないものです。
断るときは、理由がなるべくブレないようにしましょう。「申し訳ないんですが、今日は〇時から外せない先約が入っているんです」など、断る理由は明確にします。「無理というわけじゃないかな……」というようにブレ始めると、相手は「押せばイケる!」と感じます。
姿勢や表情に気をつける
「人は見た目が9割」という言葉があるように、見た目で判断されることは少なくありません。特に、姿勢や表情は大きく影響します。背中が丸まっている、会話をするとき目が合わない、視線が泳ぐ、などの癖は侮られる原因となることも。
会話するときは背筋を伸ばし、相手の目をしっかりと見てましょう。話すときも明るくはっきりとした声で、相手が聞き取りやすいように話すことが大切です。
スキルアップに力を入れる
自分の強みや得意なことを把握して仕事に生かすことで、自分の価値を高められるます。特に他の人は持っていないスキルを磨くことで、「〇〇さんがいると、あの仕事が捗る!」と重宝されます。スキルを磨くことで自信がつき、人に対して毅然とした態度がとれるようにもなるでしょう。
リスペクトされるのは自己肯定感が高い人!
リスペクトされるためには、まず自分で自分をリスペクトすることが必要です。「私なんてダメだ」「どうせ何を言ってもなめられる」と諦めてしまうと、周囲にもその考えが伝わってしまいます。自己肯定感を高める工夫を紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
小さな成功を積み重ねる
自己肯定感を高めるためには、小さな成功体験を積み重ねることが効果的です。毎日の仕事の中で、自分が達成したことやできたことを見つけ、それを自分で認めることを意識しましょう。「晩ご飯を美味しくつくれた」「いつもより仕事を早く完成できた」など、ちょっとしたことで構いません。自分を褒める習慣をつけることで、自己肯定感が上がっていきます。
ポジティブな言葉を選ぶ
自己肯定感が低いと、ついネガティブな考え方に陥りがちです。「ごめんなさい」などやたらと謝ってばかりいたり、せっかく仕事を頑張ったのに報告するときに「これじゃダメですよね」と自らネガティブな方向に会話を導いてはいませんか?
自分でも気づかないうちにネガティブ思考の癖がついている人は、ポジティブな言葉を口にするようにしましょう。ちょっとうまくいかなかったときでも「次はもっと良くできる!」とポジティブに捉えなおす習慣をつけましょう。一人で抱え込む癖がある人は「ま、いっか」と一旦は受け流すのもおすすめです。周囲からするとそこまで落ち込まなくてもいいことなのに、過剰に気にしている可能性もありますよ。
自己投資をする
自分のスキルや知識を磨くことは、自己肯定感を高める大きな要素です。資格の取得や新しいスキルの習得など、自分自身に時間やお金、労力を投資をしましょう。「自分は成長している」と実感できると手応えが感じられ、次に進むエネルギーになります。成長することで周囲からもリスペクトされるようになるでしょう。
趣味を楽しむなど、自分の時間を大切にするのもおすすめです。好きな物や熱中できるものを見つけられると、自分で自分の機嫌を取れるようになり、ポジティブな気持ちになれるでしょう。
自分を大切にする時間を持つ
仕事に追われる日々の中でも、リフレッシュする時間を持つことが大切です。趣味やリラクゼーション、休息の時間をしっかり確保しましょう。心の余裕を持つことで、前向きな気持ちで仕事に取り組むことができるようになります。
心の余裕がないと自己肯定感はなかなか高まりません。休憩や遊び、何もしない時間は悪いことではありませんので、積極的にリフレッシュの時間を確保してくださいね。
おわりに:リスペクトし合う職場の人間関係づくりを目指そう
他人からリスペクトされるためには、自信をつけたり自己肯定感を高めるのがおすすめ。今回紹介した方法を実践するなど、少しずつ自分を変えてみましょう。ハラスメントの被害を受けているときは、第三者や相談窓口を頼ってくださいね。
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