人の気持ちに寄り添える人は、共感力が高いことが多いですよね。「あの人と話していると安心する」「悩みを相談したくなる」など、共感力が高いと信頼や人望を得やすくなります。チームリーダーや管理職に抜擢されるチャンスも。この記事では共感力が高い人と共感力が低い人の特徴などを解説します。
- この記事でわかること
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- 職場の共感力が高い人の特徴
- 共感力が高い人が出世する理由
- 共感力が低い人が直面する悩み
- 共感力を上げるためのポイント
共感力とはどんなスキル?
共感力とは、他者の視点に立ってその人の考えや意見を聞いたり、他者の気持ちに寄り添ったりする能力です。共感力が高い人は、同じ気持ちを分かち合ったり、相手が何を考えているか察する能力も高い傾向があります。
共感力はEQ(心の知能指数)にも関わる能力と言えます。EQが高い人は自己の感情の対処が上手かったり、対人関係に関するスキルが高いと考えられています。
職場の共感力が高い人の特徴
共感力は仕事や職場の人間関係にも役立ちます。共感力が高い人には、次のような特徴が挙げられるでしょう。
- 共感力が高い人の特徴
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- 他人に対する興味・関心がある
- 人と会話するのが好き
- 感情が豊か
- 経験豊富で視野が広い
- 思い込みや決めつけることが少ない
- 柔軟で多様な考えを受け入れられる
- 誰かの相談に乗ることが多い
オープンマインドで人との交流が好き
共感力が高い人は自分の世界に閉じこまるというよりは、人に対する興味や関心が旺盛です。コミュニケーションを好み、さまざまな人から刺激をもらう機会も増えやすいでしょう。
視野が広い・思慮深い
他者の視点に立つことが得意なので、「私はこう感じたけど、他の人は違うかもしれない」など広い視野を持っています。自分勝手な思い込みや決めつけをするのではなく、思慮深く考える傾向も見られます。
頼られることが多い
共感力が高い人と会話をしていると、相手は「自分の考えを受け入れてくれた」「この人は頭ごなしに否定しない」と感じられ、安心感などポジティブな気持ちを抱くことが多いでしょう。
共感力が高い人は、いわゆる「感じがいい人」「一緒にいると嬉しい気持ちにさせてくれる人」というイメージを持たれやすく、職場では頼られることも多くなります。
共感力が高い人はリーダーや管理職にも!
共感力が高いと、仕事において強みになります。共感力が高い人は人望が集まりやすく、下記のような特徴があるでしょう。
- 共感力が高いと人望が集まる理由
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- 部下や後輩から頼られやすい
- さまざまな人の意見や良いところを引き出す
- 社内外で良好な人間関係を構築できる
- 視野が広く、自分自身をアップデートできる
共感力が高い人はEQも高い傾向が見られ、さまざまな考えや能力を持った人が集まる仕事において、チームビルディングで力を発揮できます。年齢が離れた部下や後輩からも、相談しやすい人として頼られるでしょう。コミュニケーション能力に長け、広い視野を持って議論できるため、他者のアイデアや長所を引き出すことも得意です。
共感力の高さは、取引先との関係性構築にも役立ちます。相手が何を求めているか、どんなことに課題を抱えているかに寄り添い、誠実に対応しようとした結果、信頼を得られるようになります。
他者の考えや感情を受け入れる懐の広さを持ち合わせているので、自分自身をアップデートすることもできるでしょう。共感力が高い人は自分よりも若い人相手でも、謙虚に学ぶ姿勢を持ち合わせています。
共感力が低いことのデメリット
共感力が高い人には仕事において多くのメリットがあることを紹介してきました。それでは共感力が低い場合、どのようなデメリットがあるのでしょう。
チームワーク構築が難しい
共感力が低い人は、自分が経験していないこと、関心がないことに疎いところがあるでしょう。仕事について相談されても、相手がどうして困っているのか理解できないことも。
すると相手も「あの人に言ってもわかってくれない」と諦めムードに。後輩の指導やチームマネジメントにおいてデメリットになることが予想されます。
孤立しやすい
共感力が低い人は、悪気がなくとも相手を否定する言葉を口にしてはいませんか? 「何がそんなに辛いの?」「私は平気だけど」など、冷たい印象を与える場合もあります。
共感力が低い人は他人への関心が薄かったり、他人を受け入れるゆとりが少ない場合もあり、人間関係が狭くなりやすい傾向も見られます。
誤解やトラブルを招く
共感力が低いと、「何を考えているかわからない人」というイメージを抱かれることもあります。誤解を招き、人間関係に苦労する可能性も高まりやすいでしょう。
共感力を上げる方法
共感力が高いと人望が集まりやすく、職場で良好な人間関係を保つことに役立ちます。人からの刺激を受けるうちにスキルアップやキャリアアップのチャンスにも恵まれるため、共感力を高めることにはたくさんのメリットがあります。
共感力を高めるためには、下記のことを意識していきましょう。
人の話に耳を傾ける
まずは、他人がどんなことを感じているか、どんな考え方をしているか知ることが大切です。そして否定的な目でみないことも意識してください。自分とは違うと思ったら、「どうしてそう考えたんだろう」と、相手の立場になって考えましょう。
人間観察をする
共感力が低い人は、人間観察をしてみるのもおすすめです。人がどんなことに喜び、どんなことに悲しむのかなど、じっくりと観察することでわかることもあるでしょう。観察するうちに「あの人のここを見習いたい」と思う長所が見つかったら、ぜひご自身の行動にも活かしてください。
正論や理屈だけで物事を処理しない
共感力が低い人は、規則やルールを守ることが得意な傾向も見られます。正論や理屈も大切ですが、そればかりでは人間関係はうまくいきません。その長所が他人を追い詰めたり責める口調になるというデメリットも。「最近忙しそうですね」など、ワンクッション言葉を添えるだけでも、相手のことを考えていることが伝わりますよ。
承認欲求と上手く付き合う
共感力が低い原因は、承認欲求やマウンティングのケースもあります。周囲の人をライバルとして敵視したり見下す対象としてしまうと、否定的な見方をしてしまうものです。共感力を高めるには、相手への尊敬が欠かせません。勝ち負けではなく、一人ひとりの人間として個性を認め合うよう心の余裕を持ちましょう。
人生の経験値を上げる
考え方を柔軟にするためには、視野を広げるのがおすすめです。今まで経験したことのない分野でチャレンジしたり、いつものコミュニティから一歩踏み出したりして、人生の経験値を上げましょう。グループで取り組む習い事やスポーツなど、人と関わり合いながらできるチャレンジも楽しいものですよ。
おわりに:共感力を上げて職場の人間関係を良好に保とう
共感力を上げると、周囲の人にとっても自分にとってもメリットがたくさん。他人の話に耳を傾けたり、自分との違いを受け入れながら、共感ポイントを増やしていきましょう。
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