新入社員や若手社員にとって、先輩との人間関係が重要です。先輩に好かれるか・嫌われるかによって、職場での居心地やその後の成長に影響が生じます。この記事では、先輩に嫌われる後輩の特徴、先輩に好かれるためのポイント、注意したい上下関係などについて解説します。
- この記事でわかること
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- 先輩に嫌われることによる仕事のデメリット
- 先輩に嫌われる後輩のあるある言動
- 好かれる後輩になるためのポイント
- 先輩との関係性に疑問を感じたときの対処法
先輩に嫌われる後輩が直面する職場トラブル
新人社員や若手社員は、先輩社員とのコミュニケーションが多くなりますよね。だからこそ、先輩との人間関係がとても大切です。先輩に嫌われるなど人間関係がギクシャクすると、次のようなトラブルを招きかねません。
- 先輩に嫌われることによるトラブル
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- 仕事でわからないことがあっても、先輩に質問しにくくなる
- 仕事のスキルが思うように成長しない
- チームワークが働かず、ミスが生まれる
- 上の世代とのコミュニケーションが増えにくい
- 職場で孤独を感じやすくなる
- 心細さや不安でメンタルが不安定になる など
先輩は身近なお手本です。先輩との人間関係が悪くなると、目指すべき姿が見えなくなり学びのチャンスも減ってしまいます。つまりご自身の仕事のスキルが成長しなくなるのです。
また、チームワークが重要な職場の場合は仕事にも影響が生まれます。仕事は業務だけを淡々とこなせばうまくいくものとは限りません。日々の雑談などからアイデアやヒントを得られたり、信頼関係が深まったりしていきます。先輩との人間関係が悪いと、そうしたメリットを得ることが減り、孤独を感じるなどメンタルの不調にもつながるでしょう。
先輩に嫌われる後輩の特徴
「なぜか先輩に嫌われてしまう」と悩んでいる人は、次のような行動や言動をしてはいないかセルフチェックしてみましょう。
- 先輩に嫌われる後輩の性格・傾向
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- 挨拶をしない
- 目を合わせない
- 先輩に対してタメ口
- 先輩との会話中、表情やリアクションが乏しい
- 人が話しているのを遮ることが多い
- 「この業務に何の意味があるんですか?」など、質問の仕方が失礼・攻撃的
- 先輩の指導やアドバイスを無視する、活用しない
- 仕事を教わっているときに、集中していない
- 仕事や会社の愚痴が多すぎる
- 人によって態度を変える
- 先輩に頼りっ切りで、仕事の成長が見えない
- 先輩相手だろうが、学歴などでマウンティングする など
当てはまる項目が多い場合、先輩からネガティブな印象を持たれている可能性が高いでしょう。挨拶や言葉遣いは社会人としてのビジネスマナーの基本です。ビジネスマナーができていないと、「基礎的なことも覚える気がないのだろうか」「仕事と遊びのけじめがない」と思われてしまいます。
また、先輩は後輩の教育係になることも多いですよね。仕事を教わっているときに態度が悪いと悪印象を持たれやすくなりますし、仕事を覚えるのにも時間がかかるでしょう。
後輩だからといって先輩に好かれなくちゃいけないの?
「後輩だからといって、先輩に好かれなくれはいけないの?」と疑問に感じる人もいるでしょう。たしかに先輩だからといって、後輩よりも先輩の方が知識や経験、スキルも上だとは限りません。成果主義の会社であれば、後輩が先輩を抜いて出世していくということも考えられます。
ただし、先輩・後輩という人間関係を抜きにしても、一緒に働く人に対して敬意を払うのは大切なことです。お互いに敬意をもって接し、職場の人間関係を良好にすることには大きなメリットがあります。
- 職場で良好な人間関係を構築するメリット
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- チームワークが良くなり、相乗効果が生まれる
- 悩みがあったとき、相談・解決しやすい雰囲気が作られる
- ハラスメントやいじめなどが発生しにくい
- 離職率が低下し、ひとりひとりの経験や知識が深まる
- 転職や異動が起きたときも、人脈がつながっていく
こうした良い職場の雰囲気作りには、先輩・後輩の関係性が重要です。職場や部署によって、先輩・後輩の上下関係の厳しさは変わります。まずはそうした風土や文化を先輩から学ぶと安心ですよ。
「後輩力」を上げて先輩に好かれるためのポイント
先輩に好かれるための、いわば「後輩力」を上げることで職場の人間関係の悩みが改善することがあります。
- 後輩力を上げるポイント
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- 挨拶は、相手の顔を見ながらはっきりとした声でする
- 先輩から仕事を教わるとき、わからないことがあったら質問してうやむやにしない
- 仕事を教わったりフォローしてもらったりしたら、必ず感謝の言葉を伝える
- ミスをしたときや不安なことがあるときは、報連相を怠らない
- 仕事のミスなどで迷惑をかけたら、謝罪をする
- 先輩と雑談をするなど、コミュニケーションを取る
- 先輩ができて自分にはできないことなど、先輩の尊敬できるポイントを探す
- 仕事の愚痴や悩みを先輩に聞いてもらう
- ランチなどご馳走になったら、しっかりと感謝の言葉を伝える
基本的なマナーを抑えつつ、仕事に対する積極的な態度を見せるのがポイントです。無理に演技をするというよりは、ご自身の「仕事を早く覚えたい」「戦力になりたい」という気持ちを素直に表すのがおすすめです。
新人や若手はミスをするものですので、自分に非があるミスをしたときは隠したり言い訳をしたりするよりは、謝罪をすることを忘れずに。謝罪だけでなく、フォローをしてもらったときやご飯をご馳走になったときなどは感謝を伝えましょう。
先輩の言動が絶対的に正しいとは限らない!
ここまで先輩に好かれる後輩になるためのポイントを紹介してきましたが、先輩だからといって言うことや行動が正しいとは限りません。先輩に嫌われることを恐れるあまり、下記のような状態に陥っている人は注意が必要です。
- 先輩との関係性で見直したいこと
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- 先輩の仕事なのに、後輩の自分がやらされている
- 「先輩の言うことはすべて正しい」という思考に陥り、言いなりになっている
- 先輩との付き合いを優先するあまり、職場の他の人とのコミュニケーションがおろそかになっている
- 先輩のプライベートの用事までサポートすることを求められる
- 先輩から恋愛関係などを迫られ、断りづらいと感じている
- 先輩から金銭の貸し借りなどを要求されている など
先輩・後輩である前に、それぞれが一人の人間です。職場の先輩・後輩という間柄であるのにも関わらず、プライベートの用事まで協力するよう言われている場合も困りものですよね。基本的に先輩・後輩という上下関係が通用するのは社内に限ります。
社内であっても、先輩が後輩に対してできることには限りがあります。先輩があなたに対する人事権や指示をする権利を持っているとは限りません。先輩のことばかりを気にして、上司からの指示や他部署からの要求をおろそかにしてはいけません。先輩との関係性や距離感に悩んだときは、信頼できる上司や人事に相談しましょう。
おわりに:先輩は最も身近なお手本!敬意をもって接しよう
先輩・後輩という関係性は、ときにはストレスになることもありますよね。ただし先輩との関係を良好に保つことで、ご自身の成長にも良い影響を与えます。先輩との程よい距離感を見つけるためにも、今回紹介したポイントを意識してみてくださいね。
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